シャンチーはスターウォーズだ!
シャンチーを指し始めて直ぐにそう思った。シャンチーの駒は高速で宇宙を飛び交う宇宙船。そんなイメージだ。
シャンチーには「炮」という駒がある。炮は自分や相手の駒を飛び越えた先にある駒を取る。敵味方それぞれに炮が2つと車(飛車に相当)が2つだ。これがスターウォーズの原動力だ。世界中で楽しまれているこんな面白いゲームが日本ではさっぱりだ。その原因を考えると2つのことが思い当たる。
1つは将棋だ。これがあれば他は要らない。そう思えて当然。わたしも将棋が大好きだ。シャンチーは将棋と同じ仲間で将棋より面白さが劣る。完成度も劣るのではないか。だって砦や河があるんだぜ。それに駒と駒の間がスカスカじゃないか。そんなものまで手を出していられない。将棋で十分。そんな声が聞こえてきそうだ。
もう1つは国民性の違い。シャンチーは前置きが少ない。将棋は前置き・儀式ともいえる手順によってお互い合意した方向へ向かう。シャンチーは突然パンチが飛んでくる。その手のほとんどが攻撃なのだ。この辺りがあまり好みでないのかも知れないと思うところだ。
しかし将棋が出来るならば、息抜きにシャンチーはもってこいだと思う。よく分からない同士で遊んでしまってよいのではないか。シャンチーは将棋のサイドメニューに絶好だ。
もちろんシャンチー自体が奥が深い。この頃特にそう思うのだ。将棋やチェスはすべてが見えている気がするのだ。しかし簡単ではない。遠くに見える富士山やエベレストのようだろうか。だが見えているのだ。ところがシャンチーは山々に隠れた滝があるようだ。隠れた滝はいくら目がよくても見えない。この感覚がシャンチーが上達したときどのように変わるだろう。それが楽しみだ。
ショー・シャンチェスの冒険
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