2008年7月初旬中国へ旅行をしたのだ。
その直前にシャンチーのルールを覚えていたので本場のシャンチーのゲームを観戦したいと思っていた。これがそのときのゲーム風景。お茶のペットボトルをいくつか持って行き観戦させてもらった。近くで座って観ろと椅子に座らせてくれた。写真もOKだ。
駒は手のひらにようやく収まるほどの大きさ。相手の駒の上に叩き付けて相手の駒だけすぅーと引き抜く。盤は手作りのアバウトなものだ。両者とも大変手慣れたものだ。指すスピードがとても速い。観ているとタバコを勧められた。断ると今度はシャンチーをおまえがやってみないかという仕草。これも断ると残念だという顔。1時間ほど観ただろうかお礼をいってこの場をあとにした。この時の印象は強烈だった。わたしもシャンチーをやろうと決心していた。
そのあと、中国人ドクターと実戦のチャンスが訪れた。迷ったが思い切って対戦した。わたしは将棋の力のみが頼りだ。定跡は分からない。ドクターは軽やかに指してくる。わたしは長考に次ぐ長考。終盤になり奇跡というか寄せの構想が浮かんだのだ。結果はその構想通りに勝つことができた。運がよかった。
わたしはこの勝利に気をよくして更にこのあと、子供のころからのシャンチー腕自慢の若者と勝負することになる。正確に覚えてはいないが3、4番指しただろうか。全敗だった。当然といえば当然だが、もう少し馴れれば勝てそうな手応えもあった。わたしは再戦を約束したのだった。
帰国後、定跡を覚えようとしたのだが未だに覚えられない。歳を取って記憶力が弱くなったようだ。視力も弱くなったわたしだが、救いが一つある。シャンチーの駒は何しろデカイ。
ショー・シャンチェスの冒険
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