最大のテーマは相穴熊だ!
本当はもっと違うものを最大のテーマにしたいと思っていた。矢倉や横歩取りだ。しかし自分の将棋を完全居飛車党に移行しようともがいた結果、自分の過去の実績・経験という価値に気づき方針を転換したのだ。軽い挫折でもあるが、そもそも完全に移行する必要などないのである。オールラウンドプレイヤーでよいではないか。
そうと決まれば距離を置きつつあった穴熊にご挨拶なのである。というわけでこの「とっておきの相穴熊」と「角交換振り飛車【基礎編】」をこの2日間で読んだのだ。
この本は広瀬章人プロと遠藤正樹アマの共著なのだ。プロとアマの共著とはめずらしい本だ。局面ごとに広瀬氏と遠藤氏の対話という形で解説している。図面が多く分かりやすい。穴熊党にとっては読んでおくべき本だろう。
最近はご無沙汰しているが将棋道場などで四段くらいの人を相手に振り穴にすると十中八九が居飛車穴熊なのだ。当然相穴熊の戦いとなる。居飛車への移行決意はこれに飽きたことも理由の一つだったのだ。しかし思い直した。もう一丁だ!
ところで将棋には「4枚の攻めは切れない」という格言がある。穴熊戦ではこれは大切な格言でありわたしは常にこれを意識している。ただし4枚は贅沢なのである。わたしの場合は気付いたら3枚の攻めになっていることが多い。
そこでわたしから穴熊戦の格言を一つ。
「食いつけば3枚の攻めでも切れない」..と思えよ根性だ!
「..」以降の部分が本論である。
さて「角交換振り飛車【基礎編】」も勢いに乗って読み切ったのだ。鈴木八段らしいアバウトな内容だった。しかしこれまた鈴木八段らしい読みやすい本だ。あっという間に読むことができた。
わたしなどは何も細部を全部書いてもらう必要はないと思っている。むしろ書いてないほうがよい。しかしこれは人それぞれなのでそれによって評価が分かれるところだ。
アイデアの概要が理解できたら自分流に実戦で試して研究する。それがわたしにとっては一番なのだ。
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